いいから

私は少し贅沢かな



友達がほしいと思う。



たとえば授業で教室移動するとき一緒に次の教室まで行く友達。
たとえば3限目の休み時間におなかがすいた時、私の手持ちのお菓子を分けてあげようと思える友達。
たとえば私だけに秘密を教えてくれる友達。


2人はいらない。1人でいい。むしろ1人でないと困る。
3人の“お友達グループ”になったところで、そのうち私が外されて終わりだろう。




友達がいないわけではない。
休み時間はMちゃんが喋りかけてくれるし、Rちゃんとは、教室移動よくやってる。Zちゃんとは体育のときよくいっしょに走ってるし。Kちゃんは幼馴染で好みが合うので一緒に買い物に行くし、Eちゃんは私のお気に入り。Hちゃんは私のライバル。Nちゃんも私のライバル。MちゃんもSちゃんも交じってお昼ご飯を一緒に食べて、Mちゃんとはダブルデートしたよw

でもね、


彼女たちの対象物は私ではない。すくなくとも私だけではない。そこに同席している数人の女子や男子であって、私ではない。

だから、たとえば、

私が一人でいるときは多い。

そういう枠に収まりきらなかった場合は後ろの方で、こっそりいるとか。
けっこうさみしい。
まわりで人が、かわいらしい女子高生が、楽しく喋っている分よけいにさみしい。



口はうまく動かないし。
借りに動いたとしても、失敗することの方が多い。



そんなときに、一人、友達がいればいいなと思う。
口が失敗しても、馬鹿にしていいから、ちかくにいてくれる友達。
ずっとじゃなくていいから、気づけば横にいる友達。


「別に誰でもいいけどたださみしい。だから君といるよ。」っていうので全くかまわない。




わたしだってそうだから。










心の奥底でいがみ合ってるし、恨み合ってるし、ねたみ合ってていい。

調子があって、一緒にいて気が楽で、甘えも多少は許してくれて、むこうからも甘えてくれて






でも、私が人から頼られるような器じゃないことぐらい、私が一番知ってる。
だから、どうにもできそうにないから、こうやって涙が出るんじゃない。
待つしか方法わかんない。





いつかみつかるかな。

どこかで、さみしがってるあなた。